高畑勲展 感想 10/6(日)終了

 

 

高畑勲展の感想

高畑勲展は、1回ではもったいないほど凝った展示となっています。アニメーションの裏側を知りたい、ジブリがとにかく好き、高畑勲と同じ時代を過ごした人には、楽しめる内容になっていると思います。

それと、今NHKドラマでやっている「なつぞら」は、高畑勲のいる時代の東映動画の話ですので、なつぞらで興味を持った方もタイムリーで面白いかもしれません。

なつぞらのページはこちら

高畑勲展 概要

高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの

会場:    東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー

会期:    2019年7月2日(火)~10月6日(日)

開館時間:10:00-17:00 ( 金曜・土曜は10:00-21:00 )

*入館は閉館30分前まで

休館日:月曜(9月16日、9月23日は開館)、9月17日(火)、9月24日(火)

観覧料:【当日券】一般 1,500(1,300)円

駅からちょっと遠いので注意

 

高畑勲展の内容

高畑勲のアニメーション制作の重要な作品ごとにブースを作り、絵コンテや原画、その他の資料、賑やかしのポスターや当時の写真などを展示して説明している。一部のアニメーション作品については映像が流れていることもある。

音声ガイドについては、当時一緒に制作を担った日本アニメーション業界の重鎮の音声もあり、行くのであれば、ぜひ音声ガイドも入手したい。

さて、実際の内容は展示の名前と作品とブース名からおして知るし。なお、中は撮影禁止だったので悪しからず。

 

第一章 出発点 アニメーション映画への情熱

・年譜

・起点としての「やぶにらみの暴君」

・安寿と厨子王、ぼくらのかぐや姫、わんぱく王子の大蛇退治

・狼少年ケン

・太陽の王子ホルスの大冒険

第二章 日常生活のよろこび アニメーションの新たな表現領域を開拓

・パンダコパンダ

・アルプスの少女ハイジ

・赤毛のアン

・母をたずねて三千里

第三章 日本文化へのまなざし 過去と現在の対話

・セロ弾きのゴーシュ、じゃリン子チエ

・火垂るの墓

・おもひでぽろぽろ

・平成狸合戦ぽんぽこ

第四章 スケッチの躍動 新たなアニメーションへの挑戦

・フレデリック・バックとの交流 ホーホケキョとなりの山田君

・かぐや姫の物語

物販

 

高畑勲の経歴を少しフォロー

高畑勲は、宮崎駿の師匠であり、先輩であり、友人である日本アニメーションの歴史に燦然と輝く監督です。今回の展示の内容以外に補足するような知識を少し解説します。

・東映動画 前後

1935年 岡山市生まれ。

東大文学部仏文学科卒業後 東映動画に入社

太陽王子ホルスの大冒険が大赤字 責任をとり退社

・ズイヨー時代の作品:ハイジ、母をたずねて三千里、赤毛のアン

・テレコム時代の作品:じゃリン子チエ、セロ弾きのゴーシュ

・スタジオジブリの作品:火垂るの墓、おもひでぽろぽろ、ぽんぽこ、かぐや姫

 

東映動画時代に関連する名アニメーション作家等

展示で様々なアニメーション作家の名前が出てきます。特に東映動画時代は、その知識がないと展示が楽しめない部分がありますので、少し解説します。

大塚 康生

ニメーション業界の超大御所アニメーター。東映動画時代の宮崎駿の指導などもしている方です。カリオストロの城の作画監督としても有名です。ジブリでは、パンダコパンダ、じゃりン子チエの作画監督もしています。テレコムに移籍してそのままテレコムに在籍されていました。

小田部 洋一

これまた、東映動画時代のアニメーター、宮崎駿の大先輩。高畑勲に誘われズイヨー映像に移籍。ハイジ、母をたずねて三千里、パンダコパンダは、小田部洋一が作画監督です。

 森 康二

今まで出た人物のなかで最も先輩、戦前からアニメーションを作り東映動画を立ち上げた巨匠の政岡恵三の弟子で、東映動画の発足からアニメーターとして働いていた人です。ズイヨー映像に移籍してからも後進の育成に努めています。フランダースの犬ではキャラクターデザインをしています。

ズイヨー映像(日本アニメーション)

我々の子どもの時代で言うと世界名作劇場で有名な会社で、ちびまるこなども作ってますね。

テレコムアニメーション

東京ムービー(現在のトムスエンターテイメント(コナンやルパンで有名な会社))の子会社です。

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