概要
お笑いキングコングの西野さん原作絵本のアニメーション映画化です。2020年日本アカデミー賞で優秀賞5本のうちの1本です。ただ、日本アカデミー賞は、内容で受賞しているとは全く見えず、あてになりません。しかし、この作品はいい映画だと私は思います。
私はいい映画だと考える作品は、一つは一本の劇場映画として個性が出ていること。時代の空気あるいは作者の主張があること。魅力があることです。
本作は、普段アニメーションを見ない人も、良くアニメーションを見る人もどちらも楽しめる仕上がりになっていると思います。
その二種の方に向けておすすめポイントをお伝えしたいと思います。
アニメーションをあまり見ない方へ
絵が綺麗
予告を見る方が早いので動画を貼っておきます。こちらをご覧ください。そして、このクオリティは、作品を通して落ちることはありません。安心して楽しめるアニメーション映画です。
※冒頭3分を見せる動画もアップロードされていますが、これは見ないでください。せっかくの映像体験の魅力を減らしてしまいます。
わかり易いストーリー
元々原作が絵本だったところもあると思いますが、子どもにも優しくわかり易いストーリーです。
元々作家や学者でないところからもわかり易さを作る要因になっていると思います。
アニメーションが好きな方へ
スタジオ4℃のCG
CGアニメーションは、いくつかの系譜があります。このスタジオ4℃の進んだCGの方向性は、独自性がありかつ元々本スタジオが得意とした世界感で、それを遺憾なく発揮しています。
比較の対象としては、アメリカアニメ的なもの、ジブリがアーヤで目指した人形アニメ的なもの、日本が得意としていたセル画を目指したもの(セルシェーダー)、それらのどれとも違うところを楽しめると思います。
映像体験
きちんと、新しい映像体験をさせてくれます。映画館で見るべき作品ですのです。
映画としての作品
きちんと1時間半超で見れる作品に仕上がっています。鬼滅と比べる必要はないかもしれませんが、私はこちらを押しますう。
期待しすぎないことが大事
宮崎駿や押井守の映画ではありません。完成が完璧といえるようなものではありません。新しい作家の誕生と、荒削りな部分も含めて楽しむのがよいと思います。
数日後にネタバレの考察や感想も載せようと思いますので、そちらも見てください。
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