本作品の見所概要
ユーリ!!! on ICEが今HULUで見ることができます。登録してから2週間無料で見れるということなので、劇場版が公開される前のにぜひ見てください。
というわけで説明開始!
物語の始まり(1話あらすじ)
まずは、作品の内容を知るために簡単に第一話のあらすじを説明します。
九州出身の勝生勇利(ユーリ)は、世界最高のスケート選手ヴィクトルに憧れスケートをしていました。ついに、出場したグランプリファイナル(その年の世界最高6人の試合)で、緊張し実力が出せず惨敗。自分はヴィクトルの視界にも入れていなかったことを知ります。
ユーリは、スケートを続けるか迷い実家に帰ります。
そんなとき、憧れのビクトルがコーチになると現れます。
本作のテーマ
OPとEDを見ればこの作品の見せたいことがわかります。というわけで、見るか迷う人は、まずOPとEDを見てください。
OP(オープニングテーマ)
OPを見みるとどれだけフィギュアスケートを好きでまじめに描こうとしているかがわかります。そして、オリンピックなどのスポーツイベントなどの盛り上がる雰囲気も音楽から伝わってきます。
ED(エンディングテーマ)
EDを見ると、二人のユーリとビクトルを通した、ある特定の時間を通した青春の物語であることがわかります。その永遠でない時間が儚く切なく愛しい、そんな作品であることがわかります。
ユーリ on ICE
劇中歌、ユーリのフリープログラムの曲は、その曲自体が物語のようで、とても素敵です。その曲が物語と調和して、素晴らしい作品の一角を成しています。この3つを見ても、見たいと思わなければ見なくていいかもしれません。
久保ミツロウ×山本沙代
原案と監督がスケート好きで、とにかくフィギュアスケートフィギュアスケートを描いた作品。
次からは、個別の見所を説明します。
キャラクター
久保ミツロウが原案だからか、各キャラクターがとても魅力的です。
勝生勇利(ユーリ)
主人公のユーリは、九州出身23歳。日本最高のスケート選手ではあるが、世界最高の大会に出場したもののプレッシャーに弱く、引退を考えます。
眼鏡で普通の青年に見えるキャラクター、日本人らしく自己表現や主張が苦手、しかし実はすごく頑固で自意識が強い。
ヴィクトル・ニキフォロフ(ヴィクトル) コーチ兼ヒロイン
ヴィクトルは、世界選手権5連覇の世界最高の選手。プロの選手で常に周囲を驚かせているし、それを楽しんでいた。自分に何ができるかに悩み、主人公ユーリのコーチになります。
彼は、素直で楽観的、何でも楽しみどんどん行動する。寛容でユーリを受け入れる反面、どんどん入り込んでいき、だめなところもどんどんつっこんでユーリを引き出していきます。
キュートで天才、大胆でエロい。こんなコーチが誰にでもいてくれたら最高って思える人物になってます。
ユーリ・プリセツキー(ユリオ) ライバル
ロシアの新人で、ジュニア世界最高選手から作品の当初にユーリたちと同じ舞台に上がる。ヴィクトルは、ユリオの向上心を素直に受けてくれた、憧れの先輩的存在。ユーリのコーチとして奪われ、自分こそが最高だと熱情を見せます。
ユリオは、田舎ヤンキーファッションが好きで、不良のようなキャラクター。言葉が悪く、粗野。しかし、美しく、洗練され、今の自分が長く続かないことを知っていて、焦燥感をもって、世界最高を目指します。
言葉は荒いけど、友人思いで、キュートです。
フィギュアスケートを描く
作画スタッフ
とにかくフィギュアスケートの作画が素晴らしい。フィギュアスケートの振付師がいるし、それ専用の作画担当がいます。
この人たちの描く、フィギュアスケートが素晴らしい。
↓参考:フィギュア作画を担当した人のダンス絵
フィギュアスケート
作画
とにかく作画が気持ちいい。飛び散る氷に、舞う氷煙、刃が氷に描く螺旋型の曲線。どれもが美しい。実際の振付師のスケートを基に作画しているから、フィギュアスケートの作画を楽しめる。また、スケートシーンで衣装が部分的にキラキラさせるのもスケートの美しさを見せてくれます。
太っているユーリは、きちんと太って滑る。ユーリは日本人体系で、ステップがうまい。ユリオは、手足が細く長く、清廉で美しいです。
小さい男の南くんのスケート。ラテン系西洋人の色気。
効果音・音楽
作画に加えて、効果音が臨場感を出す。シューズの刃が氷を削る音、ジャンプのときの着氷音、それがスケートを肉付けしてくれる。テレビで見るフィギュアスケートよりもリアルさを演出しています。
それに、とにかくユーリのフリー演技で流れる、ユーリon ICEという曲が素晴らしい。彼の人生を表している曲だというが、物語の盛り上がりにフィットしたこの曲が視聴者の気分も高揚してくれます。
初心者にも丁寧なフィギュアスケートの説明
・グランプリファイナルが始まるときなど、初心者にもわかり易くその仕組みを説明してくれる。それもただの説明ではなく、漫画形式にするなど、ポップでリズム良く楽しく知ることができます。
3人の関係
とにかく腐女子の方が興奮してしまような、男性同士の恋愛物語である。憧れが現実になり、うまくいったようでケンカしては、また関係を深めていくきます。
私には、この魅力をうまく語れないがこんなものが好きな人はとにかく見た方がいい。
この作品では、唇を強調するシーンが多く、常に色気を出そうとしています。
物語は、ユーリとヴィクトルの感情に焦点を向けると非常にわかり易い。それにユリオが味付けをしているような内容です。
学園物のこの季節感も、恋愛物として良く見えます。
フィギュアスケートとしての枷と課題
シリーズ構成
メインスタッフがフィギュアスケートが好きなためか、様々な選手がいて様々スケートを見せることで、スケートの魅力を出そうとしています。テレビなどで試合を見るときと同じように、自分のお気に入りの選手を待つドキドキする気持ちや、各選手の特徴が楽しめます。
しかし、物語とさして関係ない選手のスケートを見ることになり、ストーリー性が失われている。ユーリ達への感情移入がだれる。個人的には、もっとユーリやヴィクトルの感情の機微に力を入れてほ欲しかったです。
試合の展開
フィギュアスケートのグランプリは、世界のランキング上位者など各国の選手が2つの大会に参加し、その上位6名がグランプリにでます。つまり、世界大会までに試合は3回、国内大会も入れれば、4回の試合が用意できます。それは、物語の構成上作り易いです。
各試合で1日目はショートプログラム、決められたプログラムで全得点のうちの約3分の1が決まり、2日目フリープログラムで自由な演技でショートの順位下から演技をしていく。そのため、最後まで優勝者がわからない仕組みになっています。
逆転劇を作ろうとすると、最後の滑走は主人公にできないので、どうしても最後の盛り上がりが弱くなります。
プログラム
プログラムの完成度をあげるため、すべての大会で同じプログラムで滑ります。何度も同じ曲を聞くのも悪くはありませんが、作画にほとんど変化がありません。そのため、しょうがないかもしれませんが、モノローグで違いをつけます、ここまでやっているからもう一歩がんばって欲しかったです。
作品比較
ハイキュー!!!
ハイキューも作画綺麗なアニメなこと、バレーボールというスポーツで見せる動きがとても綺麗です。ただ、バレーボールという競技を描こうという姿勢は薄いように思います。
ピンポン
松本大洋の漫画のタッチを出そうとすること、卓球の持つリズム感など描けてるのがとてもよいです。
ボールルームへようこそ
原作が良いからか、社交ダンスについて向き合っています。しかし、アニメーションの作画として逃げまくりです。大切な試合でのダンスで、キャプテン翼的演出で動かなくなります。
色々書いちゃいましたがとにかく劇場版が楽しみです。
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