どんなキャラクターが出てくるぐらいのネタバレがあるので、全く情報を得たくない人は見てから読んでもらえると嬉しいです。
もしくは、スパイダーマンについては内容にふれてませんので、アメリカアニメの歴史に興味がある方は、2項目目から読んでみてください。
スパイダーバースの感想 (ちょっとネタバレ)
面白かった。誰でも楽しめる作品になっていると思うので、まだ見てない方はぜひ見てください。
さて、一番良かったのは、CGで新しい映像表現に挑戦しようとしているところです。顔を見るとわかり易いですが、漫画風の線になっています。その他、漫画をアニメーション化しているのも楽しいです。
ストーリーは、シンプルでわかり易く誰が見ても楽しいと思う。
社会背景を考えて2つ気づいたことがあります。
一つは、黒人を主人公にしているあたり、アメリカの政治事情や世論を感じさせます。
もう一つは、日本のアニメを模したスパイダーマンが出てくるのですが、女子高生がロボットに乗って戦います。女の子が戦う、ロボットに乗り込んで戦うなど、日本アニメの文法がアメリカでも常識化していると考えてよいと思いました。
後は、アメリカアニメについて長く語るだけなので、興味のある人だけ見てくださいね。
アメリカアニメの歴史
歴史の名前は、今思い付きで勝手につけました(笑)。
創世記
音楽に映像をつけ、映画の合間に流れる。
その後、ミッキーを生み出したディズニーと、ポパイ・スーパーマン・ベデティブープなど、しのぎを削っていました。
発展期
ディズニースタジオは、白雪姫を皮切りに昔話のアニメーション化することで、アカデミー賞のアニメーション部門をとり続け、ディズニー1強時代に入ります。
転換期
テックスエブリー監督が新機軸の表現を打ち立てます。皆さんにわかり易く伝えると、バックスバーニーみたいなやつです。トンカチでたたくと石になって崩れたり、ふらふらすると頭の周りに星がまわったりそういうやつです。これが時代をアメリカアニメ業界を席巻し、ディズニーアニメすらその影響で作風を変えました。
このエブリーの系譜のアニメが、バックスバーニー、トムとジェリーなどです。
黎明期
アニメーションとして新しい表現などは出なくなりました。その中でも日本のアニメの影響を受け、パワーパフガールズなどが出ています。
激動期
ワーナーブラザーズ、ピクサーとCGが全盛となります。ディズニーも2010年を最後に2Dアニメーションから撤退します。
そこからCGの技術が上がり、どんどん精密な映像に発展していきました。
現在
ピクサー、ディズニーがとにかく精密な映像をきわめています。
ワーナーブラザーズは、その後を追っていますが、ちょっと新しい何かに挑戦している感覚はないです。
そんな中、ソニ- ピクチャーズ ワークスが、全く違う角度で新しい表現に挑戦しました。
ここで流れが変わる兆しになるのかが楽しみです。
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