おすすめ度 ☆☆☆ &感想
☆☆☆ 誰でも楽しめる良作だと思います。見に行って行って損なしです。
さて、トイストーリー4は、やはり安定して面白い。ストーリーも安定しわかり易い、作品のテーマとしても新しい。そして、圧倒的に映像が綺麗です。また、大人になったからこそわかるおもちゃの存在もあります。親子がともに楽しめる映画となっています。
できれば見る前に見ておきたいのがトイストーリー1.3です。個人的に2は見なくても話がわかると思っています。そして、今回は見やすい分パンチは弱いかなと思います。
作品について
キャラクター・人物 ☆☆☆☆
描くべきキャラクターが明確であるので、すごくわかり易い。
主役:ウッディ 自分の存在意義について悩みます。
ヒロイン:ボー ウッディとは違った生き方の存在です。
マスコット:フォーキー ウッディの存在意義をあらためて見せます。
ストーリー ☆
ネタバレになるのでお楽しみに
技術 ☆☆☆☆☆
雨の表現などは圧巻です。その雨が積乱雲によるのか、乱層雲なのかがわかるぐらいの表現力です。もはや、現実としか思えないです。
社会性・世界観:☆☆☆☆☆
今回フォーキーを出したことは、素晴らしいと思います。おもちゃとは何なのかを問うことができる存在です。
以下、ネタバレ
ネタバレ & 超個人的感想
海外アニメのスタッフまでは、リサーチしておらずあま語れません。しかし、ピクサー創設スタッフで、宮崎駿とも懇意の男ジョン・ラセターは、知っています。
さて、これからの話は、勝手な妄想なので適当に読んでください。本作は、ジョン・ラセターがセクハラ問題で作品の製作途中で退職したようです。
さて、本作品でのウッディは、自分の役割を失い忘れられかけている存在です。そこで、持ち主の子どものためのおもちゃとの意識が強い彼は、自分をゴミと認識しているフォーキーに、自分の役割を重ねます。そこで、フォーキーを育成することが自分の役割を思い直します。
そこで、現れるのがボーです。彼女は、持ち主から見放されたが逞しく生きています。つまり、おもちゃにだって人権や自由があるわ。って話です。
そして、ストーリーの展開は、トイストーリー3と似たような、閉鎖空間での救出劇です。
ラストを見ると、古いおもちゃの象徴であるウッディが最終的に役割を終え、持ち主の世界を離れ、愛するもののいる野に下る話です。さらば、ウッディ、さらばジョン・ラセターという話だったのではと思います。
ジョン・ラセターが最後までいたら、もう少しフォーキーの存在を書いたのではないだろうか。彼の存在が弱いため、社会性やおもちゃとはどんな存在かという内容が希薄になって、逆におもちゃなのか人間なのかわからないようなストーリーに落ち込んでしまったと思っています。つまり、普通の人間映画でいいじゃねという、よくあるドラマになってしまったとも思うのです。
私の考えでは、機械に機械以上のことをさせるには、たった一回だけ奇跡としてやるのが感動を呼ぶのだと思います。まったく普通に人間の意識をいれたらそれはトイストーリーではなくなってしまうと思います。
こんなこというけど、とても面白かったですし、トイストーリー3は、最高に好きです。
悪しからず!
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